LED照明に変えてコストを削減したいけど、設置費・工事費が高いとなかなか踏み出せない方、実は照明をLED化する事で国から補助金が貰うことができるんです。
補助金を貰うための条件や採択の時期、実際にどれくらい貰えるのかを実例も含めご紹介します。
LEDに変えると補助金は一体いくら貰えるのか?
2011年に起きた東日本大震災以降、エネルギー問題にさらに深刻化となりました。特に建築物の電気消費割合はとても大きく、これの対策として建築物省エネ法が発令されました。
やっぱり気になるのはLEDを導入してこの建築省エネ法よりどの程度の補助金が貰えるかという点ですよね。
企業の場合
東京環境局ホームページによると東京都の予算額は50億円あり、実際の補助率としては補助対象経費の2分の1で下限で30万円の補助金がでます。
単純に考えるとLEDを導入すると半分は国が支援してくれるというありがたい制度になります。
会社の建物が所在する場所によって変わってきますので、そもそも公募しているか、公募期間はどの程度かなど、詳細は外部サイトなどで調べるか、地域の自治体、地方公共団体、執行団体へ問い合わせてみましょう。
個人の場合
個人や家庭においてはも企業とは少し勝手が違いますが、LED省エネムーブメント促進事業があり補助をしてくれる制度があります。
具体的には家庭で使用している電球2つをLED電球1つと無料で交換してくれるというものになります。
お金として補助金は出ないものの、LED照明に変えるだけでも電気代は安くなりますので是非活用しましょう。
補助金が貰うにあたっての注意点
補助金が実際に給付されるのはLEDの導入が完了してから。
もちろん補助金を受け取るには申請した通りにLEDを導入をしないといけませんので、申請の時点でしっかりとした計画をたてておきましょう。
知っておきたい、補助金をもらうためには
LED補助金を申請するにはは、決められた期間内に、決められた流れで行わなくてはいけません。
補助金申請の流れ
補助金の申請には多くの手順が必要となりますがおおまかに説明する下記のような流れとなります。この流れはほとんど自治体で共通しています。
また補助金の受取後5年間は設備の状況等ついての報告義務もあります。
1-どの程度節電できるのか診断
2-補助金の申請提出
3-審査会が行われる
4-補助金の交付決定
5-LED照明の導入
6-実績報告
7-完了検査
8-補助額の決定
9-補助金の請求
10-補助金の受取
補助金申請の条件
目安としてはLED照明を導入することで1%以上省エネ効果があるかが見込めるかどうか、申請が通るか通らないか左右する大きなポイントとなってきます。
LED照明の発熱量はは蛍光灯照明とくらべてもおよそ70%以上少ないです。
条件に関しては、各自治体により変わってきますので、まずは問い合わせてみる事をおすすめします。
LEDに変えると実際にどれくらい得をするのか?
企業の場合
ビルやフロア、オフィスの広さは様々ですが、ここではおよそ60名の従業員200坪の広さのオフィスを想定としたシュミレーションを行います。
この広さの場合フロアに必要な照明はおよそ300本(40W電球と仮定)必要となります。
電気代の比較
蛍光灯照明の場合、1時間にかかる費用が1本あたり約1円かかります。日に平均12時間稼働したと想定すると日あたり3600円かかり1年でおよそ130万円かかっているという計算になります。
対しLED照明は1時間にかかる費用は1本あたり約0.8円です。同じように日平均12時間稼働で1年間分の電気代を計算するとおよそ105万円かかっているという計算です。
1年の電気代だけで25万円もの差がついていることが分かります。
導入・交換コスト
最近ではLED電球も蛍光灯もほとんど値段は変わりません。国産メーカーのちゃんとしたものでも1,000円ほどで購入可能です。
これを300本なので交換にかかる費用は30万円になります。ここで気をつけたいのは蛍光灯照明とLED照明の交換頻度です。
LED照明は10年の寿命があるのに対し、蛍光灯照明は約2年しかもちません。
10年間の間に蛍光灯照明は少なくとも5回は交換しなくてはならないという計算になります。
LED照明は30万円しか使っていませんが、蛍光灯照明は150万も使うという計算になります。
個人・一般家庭の場合
ここでは4人家族で3LDK25坪、照明の数は20本の家で生活してると仮定します。
点灯時は全ての電気をつけているものとし、点灯時間も12時間とします。
電気代の比較
蛍光灯照明の場合、1年間の照明代は約87,000円、LED照明の場合は約7,0000円でLED照明の方が17,000円お得ということになります。
導入・交換コスト
こちらもLED照明は10年間もち、蛍光灯照明は2年で交換という計算をすると。10年という目で見た場合、LED照明は20本を1回のみ交換の間に蛍光灯照明は5回交換します。
金額にするとLED照明は2万円、蛍光灯照明は5回交換するので10万円かかるという計算になります。10年という期間ですがその差は8万円にもなります。
補助金制度を上手に使ってLEDへ乗り換えましょう
LED照明に切り替えることで電気代だけでなく、交換や維持費で得ができます。
さらに企業の場合は補助金を活用することで初期コストも半分補助してもらうことができます。こうなってくるとますますLED照明に軍配があがりますね。