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皆さんはご自身の事務所や店舗などに設置している業務用エアコンにどれくらいの電気代がかかっているかきちんと把握していらっしゃるでしょうか?
なんとなく家庭用エアコンよりも電気代が高そうだな、くらいの認識の方が多いのではないでしょうか?

実際その通りで、家庭用エアコンと比較すると冷暖房能力が高く、それだけパワーもあり電気代は高くなってきます。しかし、業務用エアコンも家庭用と同様に節約する術はいくつでもあります。会社の中で空調管理を任されている方は特にこの費用を削減したいところでしょう。

今回のこの記事では、業務用エアコンの電気代の計算方法や、余計な経費にならないために知っておかなくてはいけないこと、電気代の節約術についてをご紹介していきたいと思います。

業務用エアコンの単位とは?

まず知っておかないといけないのは、業務用エアコンの表示単位に関してです。家庭用エアコンではkW(キロワット)と表示されるのに対して、業務用エアコンでは『馬力』と表示されます。

馬力というと、車や飛行機のエンジン馬力をイメージする方も多いと思いますが、エアコンの出力の大きさを測る単位としても馬力が使われています。

単位は設置場所の面積で異なる

この業務用エアコンの単位の馬力ですが、数学上では「1馬力=735.5ワット」とされており、エアコンでの計算は『1馬力=約2.8キロワット』と言われています。1馬力、2馬力と数が上がっていくことによってパワーも倍に上がっていき、このパワーは設置する場所の面積に関係してきます。

家庭用で使用する6畳タイプの2.2キロワットのエアコンの場合に換算すると、約0.8馬力。8畳タイプのエアコンの場合は約0.9馬力というように、面積が広ければ馬力の数値も上がっていく、ということになります。

ちなみにもっと広い場所に設置する場合、2馬力相当で約4.8キロワット、5馬力の場合は約14キロワットとかなり大きく上がっていきます。

電気代の計算方法は意外と簡単?

ここでは業務用エアコンを使用した際の電気代の計算方法をご紹介していきますが、あくまでも目安(電力会社によって電気代に変動があるため)として参考にしてください。

そして業務用エアコンは家庭用エアコンと電気契約も異なります。契約プランに関しての詳細は後述しますが、今回は「低圧動力」という契約内容での料金計算をしていきたいと思います。

電気代の計算方法

業務用エアコンの電気代を計算する時、まずは単位を「馬力」から「kWh」に直してから行います。この単位の「1kWh」あたりの電気代と、使用時間をかければ計算が可能となります。

さらに電流を送る方法として「単相」「三相」というものがあります。業務用エアコンは「単相200V」「三相200V」で動きます。単相200Vは1kWhで25円、三相200Vだと1kWhで17円が目安となっています。

例)
契約電力プランは低圧動力、1kWhあたり17円、業務用エアコンの馬力数は5で、使用時間を8時間で計算すると……

14kW(5馬力)×8時間×17円=1,904円

となります。

この電気代の計算には契約電力において変わる基本料金が入っていないことと、業務用エアコンを使用する場所の室温、外気温度などによっても電力消費は変わってきます

上記2つのことで電気代が大きく変動する場合がありますので、繰り返しますが、あくまでも目安としての計算になることを把握しておいてください。

業務用エアコンの契約プランは重要!

先程少しお話しましたが、オフィスや店舗などで使用する業務用エアコンの場合は低圧契約をし、家庭用エアコンの場合は、電灯契約となります。

低圧契約は消費電力が大量になる場合、電気代がより安くなるプランとなっていますが基本料金は少し高め、逆に電灯契約の場合は基本料金がお得になってきます。

その場所の面積、環境に応じてプランを考える

オフィスか家かで判断するのではなく、設置する場所の面積、環境に応じてプランを検討することが電気代の節約に大きく関係してきます。

例えば、マンションの一室や、あまり広くない場所なら家庭用エアコンを使用し、電灯契約にするほうがお得です。面積が広くなくても飲食店など熱が出やすい、あるいは出入りの頻度が高い場所で使用する場合は、業務用エアコンを使用して契約プランを低圧動力にするべきだと言えるのです。

もちろんプランを考えることは一人ではなく電力会社に相談もできます。根本的に良いエアコンを使用するだけでコスト削減に繋がる、と単純に考えず、まず使用する面積と環境を念頭におくよう注意してください。

業務用エアコンの電気代節約方法とは?

業務用エアコン、家庭用エアコンに関係なく、こういった機器の節約の方法はたくさんあります。会社の担当者の方を一番悩ませている経費削減、コスト削減、省エネをするには……といったことを見ていきましょう。

設定温度はとても重要

真夏、真冬においては設定温度を極端に設定してしまったり、風量も強くしてしまったりしがちですが、この設定にも電気代が大きく関係してきます。

冷房の場合、温度設定を1℃高くすると消費電力を10%程抑えられると言われています。たった10%と思う人もいるかもしれませんが、先程の電気代の計算には使用時間も関係してくるので年間で考えると大きな省エネに繋がってくることです。

掃除、メンテナンスも重要

掃除やメンテナンスは業者に委託するもので、自分には無関係と思っている人はいませんか?業務用、家庭用ともにエアコンにはフィルターがついていますよね。

そのフィルターにホコリなどが付いて汚れているため正常に運転されていない場合、無駄に電力を消費してしまうことになります。外でホコリを叩く、掃除機で吸い取る、粘着テープが付いているコロコロで取るなど、これだけでも十分に変わってくるのです。

室外機の設置場所、環境の重要性

室外機は暖房を使用時には冷気を出し、冷房を使用時には温風を吐き出します。もし設置している場所の目の前が壁である場合など、吐き出した排気がきちんと放出されない場合は再び吸い込んでしまい効率が悪くなってしまいます

また、直射日光を遮断する、あまりにも熱を持っているようであれば、放水するなどの対応方法もあります。しかし、後者は故障の原因にもなりかねないので十分注意が必要です。エアコンを設置する工事の際に、室外機の場所に関しては適切な場所を事前に相談したうえで設置するようにしましょう。

年式によって電気代は大きく変わる

発売時期や機種、省エネ型なのかによって電気代が大きく変わってきます。特に15年以上前のエアコンと最新のエアコンを比べると電気代や冷暖房効率に大きな差があり、壊れていないからと言って長い間古いエアコンをそのまま使用していると、ランニングコストとしてかなり無駄なコストを払っている場合が多くあります。一般的には業務用エアコンの交換時期は8~15年と言われていますが、このようなこともあるため、もし古い年代のものを使い続けている場合は一度コストを確認して見直した方が良いかもしれません。
新型のエアコンは1台あたりの料金は高くなりますが、使用時にかかる電気代は確実に安くなります。適正交換時期はきちんと把握しておくようにしましょう。

設置する場所の面積、環境の把握が一番大事!

どれだけ良いエアコンを設置しても面積や環境を配慮していなければ何も意味がありません。電気代の節約に一番重要なことにもなってきます。ここまで紹介した内容をきちんと把握しておきましょう。

また、契約内容の確認も大事なことです。オフィスであっても面積が広くない場合、どういった店舗を経営しているかによっても変わってきます。今一度契約内容の確認をしておきましょう。

電気代の節約に関してはたくさんのことが関係してきますので、一つ一つクリアして無駄な消費を抑える努力をして省エネと節電を効果的に実現しましょう。

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