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オフィスや大型施設、飲食店やアパレルショップなどに設置されている『業務用エアコン』。あまり詳しくない人であっても一度は見たことがあるのではないでしょうか。

使用頻度も高い製品なので故障が起きたり、寿命がきて買い替えの時期が来たりはするものです。しかし、一番注意しておかないといけないのは修理をしたほうが良いのか、買い替えたほうが良いのかの判断が大事ということです。

1、2年しか経っていないのに買い替えはもったいないですし、10年も経っているのにまだ修理でなんとかしようとするのも間違った判断と言えます。

会社内、店舗内でこういったものの管理に携わっている人は特に誤った判断をしてはならないのです。家庭用と違い、電気屋さんに質問できるわけにもいかないと思いますので、ここでは実際の所、修理すべきかをどのように判断していけば良いのか、まとめていこうと思います。

修理と買い替えのメリットとデメリットとは?

修理業者からしたら何回も呼んでもらえたらそれだけ利益が出ますし、修理はして欲しいですし、新品の業務用エアコンを販売しているお店は買い替えをして欲しい、これはごく当たり前のことです。

一般家庭にあるエアコンも業務用エアコンも同じことが言えますが、故障してしまった部分の修理費はどのくらいかかるのか、新しいものを買ったらいくら掛かるのか、そういった細かいところを知り、比べることが重要になってきます。

そして修理の対応具合によって、どのくらいの値段が掛かる、というのを本記事を見て、事前に専門家に聞いて把握しておこうということなのです。そこでまずは修理、買い替えのメリットとデメリットに関して見ていきましょう。

業務用エアコンの修理

業務用エアコンの修理のメリット、デメリットについて見ていきましょう。

修理のメリット

室内機などの簡単な修理であれば低コストに抑えることができる
部品の交換などの簡単な作業であれば時間も掛からず終えることができる
・保証期間内であれば無料でメーカーに修理をしてもらえる

修理のデメリット

・古いエアコン機種の場合、修理をした後に違う箇所で故障が起こる場合がある
・メーカー修理を依頼した場合、修理をしなくても出張費を取られることがある
・状態が重症の場合(室外機、圧縮機、コンプレッサー、配管の故障や基盤の損傷、冷媒ガスのガス漏れなど)は高額な費用が発生する場合がある
・ある程度期間が経ってるエアコンの場合、修理をしても電気代の削減には繋がらない

業務用エアコンの買い替え

次に買い替えのメリット、デメリットについて見ていきます。

買い替えのメリット

・新しい空調機になればその分寿命も伸びる
・新製品を使用することで省エネ機による電気代の削減にも繋がる(古いものから買い替えると約50%減)
・優良な業者は見積もり、出張費も無料で提案してもらえる

買い替えのデメリット

・簡単な修理よりは費用が掛かる
・同じ場所に新しいものを設置できない場合、別途交換工事の費用が掛かることがある
・工事を要する場合、その間部屋が使えない、店舗が営業できなくなる

メリット、デメリットを考察

『修理』『買い替え(交換)』、この言葉の意味を考えてみてもわかりますが、今現在のことを考えるか、先のことを考えるかということです。

そして修理をして今のままでどのくらいの費用が掛かるのか、買い替えは費用が高く付くが未来的にはどのくらい省エネ効果を得られているか、この2つを天秤にかけてしっかり検討することが大事になってくるのです。

業務用エアコンをたくさん設置している施設などは初期費用が掛かってしまいますが、先のことを考えたらエアコン機器を一気に全台を買い替えて交換するのも一つの策かもしれません。

業務用エアコンの一般的な買い替え時期はいつ?

買い替え、交換の時期はそのエアコンに対して、どれだけの点検やメンテナンスをしてきたかによって異なります。いくら業務用と言えど、電化製品なのでパーツなどはどんどん劣化していきます。また、清掃もしないで使い続けると、熱交換機や銅管に汚れやホコリが溜まりやすく、故障の原因にもなります。特に野ざらしになっている室外機の室外機故障も年が経つにつれ、故障の可能性が高まっていきます。
この劣化したパーツを定期点検で発見し、なるべく早めに交換することで寿命は伸ばすことができるのです。ちなみにきちんとメンテナンスをしていれば15年はもつと言われています。ダイキンや三菱など大手メーカー製のものであればアフターフォローも丁寧に対応してもらえます。

一方、全然メンテナンスをしてなかったエアコンの場合、早くて5、6年くらいで交換が必要な故障が起きてしまい寿命を迎えてしまいます。

定期点検を依頼しておくと楽ちん

自分で行うとなると忘れてしまったり、後回しにしてしまったり……。専門業者に依頼しておくと定期的に点検に訪れてくれます。プロの目で故障を早期発見することで長く使用することができるのです。

どのくらいの頻度で、というのは下のグラフが見やすいと思うので是非参考にしてみてください。

 引用元:業務用エアコン専門 空調EX

修理、買い替えのチェックポイントとは?

自分の会社の業務用エアコンは修理なの?それとも買い替えたほうがいいの?とわからなくならないように、使用年数で分けてわかりやすくまとめておきます。

購入してからの年数が一番重要

1年前後

メーカーの保証期間内の可能性があります。問い合わせの後に期間内であれば修理がオススメです。

7年未満

定期点検、メンテナンスをしていた場合→ 軽い故障、メーカーに問い合わせ後パーツがあれば修理がオススメです。

定期点検、メンテナンスをしていなかった場合→ 重度な故障、軽い故障であっても別部分に故障の可能性があるので買い替えをオススメするケースが多いです。

9年以上

軽い故障、パーツがあれば修理でも問題ないですが、「エアコン補修用性能部品の保有期間は生産終了から9年間」となっているのでない場合もあります。その場合は買い替えをオススメします。

15年以上

一般的な寿命でもありますし、これだけ古いものだと電気代も多く掛かっている可能性もあるので買い替えをオススメします。

軽い故障?重たい故障?費用はどのくらいなの?

何回も修理をして、後々「買い替えるのと変わらないじゃん」ってことにならない為にも修理の費用を大体でもいいので把握しておきましょう。

先程も引用させてもらったサイトにわかりやすい表が載っていたので参考にしてください。

修理費用の目安

 引用元:業務用エアコン専門 空調EX

新しい業務用エアコンに買い替えで電力70%も削減?

15年以上も前のインバータエアコンから、最新の省エネエアコンに買い替えることにより、約120,000円掛かっていた年間の電気代が約35,000円にも減らすことができたという事例があるそうです。

最新の業務用エアコンの購入代金や設備料金は決して安くはないですが、これだけ電気代が削減できるのあれば、元を取るのにも7、8年で可能になるのです。

ということは、きちんとメンテナンスをして寿命が15年だとしたら、残りの7、8年はプラスになるということです。買い替えを考えるであればこういった計算がとても重要になってくるのです。

修理、買い替え、どちらも賢く判断しましょう

ここまで読んでいただいたのであればもう大丈夫です。書いてきた内容をきちんと考慮し、修理か買い替えか正しく判断するようにしましょう。

エアコンはただ涼しい、温かいだけではありません。古いもので状態も悪いエアコンを使用していたら健康にも良くないですし、電気代ももったいないです。

きちんと考えれば削減できる経費なので担当者、管理者の人は今一度しっかりと検討してみてください。最近は修理や買い替えを相談できるサービスの良い業者も増えているので口コミなどを見て優良店に工事依頼するようにしましょう。電話一本ですぐに駆け付けてくれるはずです。

そして定期点検(義務)、メンテナンスの依頼なども忘れないようにしてください。せっかく最新のエアコンを設置したのであれば長持ちさせる為にも、修理の見積りだけでも、一度相談してみてはいかがでしょうか?

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