いざというときに無くてはならない『誘導灯』。ビルの管理者、オーナー、オフィスを構える方ならご経験があるかもしれませんが、誘導灯の設置にはきちんと所定の様式に則り申請する必要があるのです。
実は、誘導灯の設置基準や設置届など、細かいところも義務となっていて、法できちんと定められているんです。きちんと知っておかないといけないことなので正確な知識を得られるよう情報をかき集めてみました。
まずは必要書類全てを確認しましょう!
誘導灯の設置は誰がしてもいいわけでもなく、設置したらそれで終わりなわけではありません。法できちんと定められている、誘導灯の設置届を消防庁に提出しなくてはなりません。
まずはじめに、その設置届の提出には、申請書をはじめどんな書類が必要になってくるかを見ていきましょう。別記様式など含め複数あるので全て用意するようにしましょう。
設置届を提出する際の必要書類はこちら
設置届に必要な書類は以下になります。
1、消防用設備等(特殊消防設備等)設置届出書
誘導灯の設置届を提出する際の表紙となるものです。設置をした有資格者だけではなく、その建物のオーナーや管理者などの印鑑も必要になるので注意しましょう。
設置届出書→ 一般財団法人 日本消防設備安全センター
2、誘導灯及び誘導標識試験結果報告書
誘導灯の機能を実際に試し、点検した結果を記載する為の書類になります。
誘導灯及び誘導標識試験結果報告書→ 一般財団法人 日本消防設備安全センター
3、配線の試験結果報告書
誘導灯の電源機能を実際に試し、点検した結果を記載する為の書類になります。
配線の試験結果報告書→ 一般財団法人 日本消防設備安全センター
4、誘導灯の設置位置が分かる平面図
その建物のどこに何の誘導灯が設置されているか、わかるように記載されている平面図の書類です。消防検査の際にはこちらの書類を見ながら検査することになります。
5、誘導灯の電源回路がどこにあるか分かる図面
誘導灯の電源の取り方として、誘導灯専用の配線用遮断器を設置し、そこから電源を取ることが定められています。
その理由として、一般電源が使用できなくなった際にも、誘導灯には電源供給がされる状態にしないといけないからです。その状態の確認、誘導灯の配線用遮断器の位置が明確にわかる図面を作成する必要があります。
6、誘導灯の仕様書
設置した誘導灯の種類を明記する書類になります。
仕様書に関してはメーカーのウェブサイトから直接ダウンロードすることができます。今回は参考例としてPanasonicの誘導灯のダウンロード先を引用として下記に残しておきます。
誘導灯の仕様書→ Panasonic 誘導灯
※データダウンロードの商品仕様書より確認できます
これらの書類を提出したら完了?
設置届を全種提出したらそれで完了?そうではありません。届出をした後に消防署の確認、検査が入ります。提出された届出通りになっているか、何か不備はないかをチェックして、問題なければ完了になります。
何か問題があったらまた一から設置届を書かないといけないの?
消防署の検査が入り、不備があった場合はもちろん合格にはなれませんが、もう一度全ての書類を作成しないといけないわけではありません。
大きな不備ではない限り、後日改善をし、その証拠に写真を撮影することになります。その写真を見て問題ないこと確認できれば合格となります。
合格になった場合は「検査済証」というものが発行されます。この発行と同時に誘導灯の設置に関して、設備の使用許可がおりる、ということになります。
設置届を書くにあたっての注意点!書き方とは?
設置届を書くにあたっては何も心配することはありません。依頼した施工者に相談しながら専門的なところは記入していけば問題ないのです。一般の人間が誘導灯などの専門分野の詳細を知らなくても設置届を提出することができるので安心しましょう。
誘導灯の設置届の書き方とかはあるの?
先程載せておいた設置届をダウンロードし、その用紙に記入するだけになっています。さらに印刷して記入ではなく、ワードなどのファイルでPCを使用して記入するのもOKとなっています。
必要書類全てをしっかり記入し設置届を出しましょう!
設置基準、設置届の書き方や必要書類に関してまとめてきましたがいかがだったでしょうか。必要書類は引用先からダウンロードできるので是非利用してください。
設置届についてわからないことは、施工者にきちんと聞き、なるべく早めに提出するように心掛けましょう。最後まで見ていただきありがとうございました。