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キュービクルの設置には、適切な手順とコストの把握が不可欠です。設置の流れを理解しておくことで、スムーズに導入できるだけでなく、不要なコストや工期の遅延を防ぐことができます。

今回は、キュービクルの設置手順をわかりやすく解説し、費用の目安についても詳しく紹介します。キュービクルを導入する予定の方は、ぜひ最後までお読みください。

キュービクルとは

キュービクルとは、高圧電力を施設で安全に利用できるように変換する設備です。発電所や変電所から送られる6,600ボルトの高圧電力を、商業施設や店舗、工場、オフィスビルなどの用途に応じて、100ボルトまたは200ボルトに変圧します。

キュービクルは、施設の電力使用量や設置スペースに応じて「大型」「標準」「小型」の3種類に分類されます。

大型

500kW以上の電力を消費する製造工場や大型病院などには、大型キュービクルが必要です。これらの施設では、設備の規模が大きく、電力需要に応じた個別設計が求められるため、基本的にオーダーメイドで製造されます。

標準

200kW~300kW程度の電力を消費する中小規模の工場やオフィスビル、スーパーマーケットなどでは、標準キュービクルが使用されます。サイズは、高さ2,400mm、幅1,600〜3,200mm、奥行1,000〜1,900mm程度で、小型キュービクル2台分ほどの規模です。

小型

100kW程度の電力を使用するコンビニエンスストアや小規模施設には、小型キュービクルが適しています。冷蔵庫や冷凍庫など、一般家庭よりも高い電圧の機器を安定的に使用するために導入されます。標準的なサイズは、高さ1,700mm〜2,400mm、幅900〜1,900mm、奥行800〜1,100mmです。

キュービクルを設置する3つのメリット

キュービクルを導入することで、安全性の向上、安定した電力供給、短期間での設置が可能になります。これらのメリットにより、商業施設や工場をはじめ、多くの施設でキュービクルが採用されています。ここでは、キュービクルを設置する主なメリットを3つ解説します。

  • 事故リスクを低減できる
  • 電力を安定供給できる
  • 設置工期を短縮できる

事故リスクを低減できる

キュービクルは、変圧器や計測機器などの高圧受変電設備を金属製の箱に収容しており、感電や停電のリスクを抑えます。充電部がむき出しにならないため、ネズミなどの小動物の侵入や、異物の混入によるトラブルを防ぐことができます。

また、多くの場合、キュービクルは屋外に設置されるため、雨や直射日光から電気設備を保護する役割も果たします。これにより、設備の劣化を抑え、長期間にわたり安全な運用が可能になります。

電力を安定供給できる

キュービクルには、受電設備や配電設備が適切に収容・保護されており、電力の安定供給に貢献します。

内部に設置された電気機器が、電流の過負荷やショート、電圧の変動を検出し、異常発生時には適切な保護機能が作動します。これにより、電力供給の途絶を防ぎ、施設内の電気設備を安定的に稼働させることができます。

設置工期を短縮できる

開放型の高圧受電設備に比べ、キュービクルは工場で事前に組み立てたものを現場に設置するため、工期を大幅に短縮できます。特に、限られた時間内で電力設備を導入しなければならない施設では、大きなメリットとなります。

キュービクルの選び方

キュービクルを選ぶ際は、施設の電力消費量と設置スペースの確保が重要です。適切な容量のキュービクルを導入することで、電力供給の安定性を確保し、余計なコストや設置トラブルを防ぐことができます。施設ごとに必要な電力容量の目安は次のとおりです。

種類

対象

大型(500kW以上)

製造工場、大型病院など、大規模施設向け

標準(200~300kW程度)

中小規模の工場、オフィスビル、スーパーマーケット向け

小型(100kW程度)

コンビニエンスストアや小規模施設向け

さらに、キュービクルの容量が大きくなるほど、物理的なサイズも大きくなるため、設置場所のスペースを事前に確認することが不可欠です。十分な設置スペースを確保し、施設に適したサイズのキュービクルを選びましょう。

キュービクルの設置にかかる費用

キュービクルの設置費用は、「設置工事費」と「本体費用」の2つに分けられ、設備の規模や設置環境によって大きく異なります。事前にコストを把握することで、スムーズな導入が可能になります。

設置工事費用

キュービクルの設置工事費は、サイズや設置場所の条件によって変動します。特に、基礎工事の有無や工事の難易度によって費用が大きく異なります。

また、周辺環境によっては、防音・防塵対策や特殊な搬入作業が必要になる場合もあり、これらの要素がコストに影響します。

本体費用

キュービクル本体の価格は、電力容量や仕様に応じて決まります。一般的な価格帯は次のとおりです。

種類

本体費用

大型(500kW以上)

800万円以上

標準(200~300kW程度)

300万円〜800万円

小型(100kW程度)

250万円前後

設置費用はケースごとに異なるため、正確なコストを把握するには無料見積もりを活用するのが最適です。設備導入を検討する際は、複数の業者から見積もりを取り、条件に合った最適なプランを選びましょう。

キュービクルの設置手順・流れ

キュービクルの設置は、事前調査から試運転までの4つのステップで進めます。各工程を適切に進めることで、安全かつスムーズな導入が可能になります。

  1. 事前調査と計画立案
  2. 電気設備設置の届出
  3. キュービクルの設置工事
  4. 試運転と最終確認

これらの手順を経て、キュービクルの設置が完了します。各ステップでの綿密な計画と確実な施工によって、安全で効率的な電力供給が実現します。

1. 事前調査と計画立案

まず、施設全体の電力使用量を算出し、将来的な電力需要の増加も考慮したうえで適切なキュービクルの容量を決定します。

次に、設置場所の選定を行います。たとえば、沿岸部では塩害対策が必要となるため、耐久性の高い機器や防錆処理が求められます。

また、法規制にも注意が必要です。たとえば、東京都の火災予防条例(第11条)では、「屋外に設置するキュービクルは建築物から3m以上の距離を確保すること」と規定されています。こうした法令を確認しながら設置計画を立てます。

2. 電気設備設置の届出

電気事業法に基づき、キュービクル設置には次の手続きが必要です。

  • 技術基準の適合維持
  • 保安規程の制定・届出・遵守
  • 主任技術者の選任・届出

特に、保安規程の届出と主任技術者の選任は国への申請が義務付けられています。

また、電力供給を受けるため、電力会社と協議し、受電開始日や工事内容の調整を行います。この段階で契約手続きを完了させることで、設置後のスムーズな運用につなげます。

3. キュービクルの設置工事

工事の最初の工程は基礎工事です。キュービクルを安定して設置するため、コンクリート基礎を施工し、耐久性を確保します。

次に、工場で組み立てられたキュービクル本体を現場に搬入し、クレーンを使って基礎上に設置します。設置後は、高圧ケーブルや接地線の配線作業を行い、電力システムと接続します。

4. 試運転と最終確認

設置完了後、試運転を実施し、キュービクルの各機能が正常に作動するか確認します。

  • 電流や電圧の異常がないかチェックする
  • 保護装置やブレーカーが適切に作動するか検証する
  • 電力会社と連携し、電力供給テストを実施する

試運転で問題が発生した場合は、調整・修正を行い、安全性を確保します。

キュービクルの設置工事にかかる期間

キュービクルの設置には、工事自体で1〜2週間、全体の手続きも含めると約1ヶ月の期間が必要です。

開放型の高圧受電設備と比較すると、キュービクルは事前に工場で組み立てられるため、現場での施工期間が短縮されます。

ただし、設置前には業者による見積もり、設計、関係機関への申請、事前調査といった工程が必要になります。これらを含めると、スムーズに進んだ場合でも、全体で1ヶ月程度を見込んでおくとよいでしょう。

キュービクルの設置における重要な注意点

キュービクルを安全かつ適切に運用するためには、設置場所の環境と定期的な保守・点検が重要です。これらを適切に管理することで、トラブルを防ぎ、安定した電力供給を維持できます。最後に、キュービクルを設置する際の主な注意点を2つ解説します。

  • 設置場所の環境を考慮する
  • 定期的な保守・点検を実施する

設置場所の環境を考慮する

キュービクルは運転時に音や振動を発生するため、周囲の環境を考慮して設置場所を決める必要があります。特に、住宅地やオフィス街など静寂が求められる場所では、防音・防振対策が求められます。

また、立地条件によっては追加の対策が必要になります。たとえば、沿岸部では塩害による機器の腐食リスクが高まるため、防錆処理を施したキュービクルを選ぶか、定期的なメンテナンスを強化する必要があります。

定期的な保守・点検を実施する

キュービクルは電気事業法で「自家用電気工作物」に分類されており、法令に基づく月次点検・年次点検の実施が義務付けられています。

遠隔監視装置を導入し、基準を満たしている場合は、月次点検の頻度を隔月に変更することも可能です。遠隔監視装置は、漏電や異常過熱が発生した際に管理センターへ自動通知を行うため、迅速な対応が可能になります。

また、保安管理業務には、臨時点検や事故対応、作業員の確保・管理なども含まれます。点検や事故対応は、電気主任技術者など資格を持つ専門技術者が実施しなければなりません。万が一事故が発生した場合は、電気工事士などの技術者も加わり、迅速な対応を行う必要があります。

電気主任技術者を自社で雇用することも可能ですが、常駐させる場合は複数人の雇用が必要となり、人件費がかさむデメリットがあります。そのため、専門技術者を外部委託し、監視サービス会社と契約を結ぶ方法も一般的です。

このように、キュービクルの設置後は、適切な環境管理と定期的な保守・点検が不可欠です。法令を遵守しながら、最適な管理体制を構築しましょう。

まとめ

キュービクルは、高圧電力を施設で安全に使用するために欠かせない設備です。適切なキュービクルを導入することで、電力供給の安定性が向上し、設備の安全性を確保できます。

設置には本体費用や工事費用がかかり、規模や設置環境によってコストが大きく変動します。そのため、事前に適切な見積もりを取得し、必要な設備仕様や工事内容を明確にしておくことが重要です。

また、キュービクルの設置は、事前調査や法令に基づいた届出、施工、試運転といった手順を確実に進めることで、スムーズに導入できます。設置後も、定期的な保守・点検を実施することで、安全性を維持し、長期的に安定した電力供給を実現できます。

小川電機株式会社は、創業60年以上の実績を持ち、豊富な経験を活かした最適なキュービクルの提案が可能です。設置を検討している方は、ぜひ当社にご相談ください。無料見積もりも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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